天使の知恵と悪魔のささやき
顕在意識でしか働かず、積極的に探しにいかないと得ることはできない先人のノウハウともいえる「天使の知恵」。
潜在意識にインプットされる宣伝や感情、そして子供の頃から刷り込まれる「悪魔のささやき」。
どちらも、私たちの普段の判断や行動にたくさん影響しています。
身の回りの「天使の知恵」と「悪魔のささやき」を少しずつ集め、ブログにしています。
「天使の知恵」と「悪魔のささやき」を知って、心を軽くしましょう。
宝くじ買え
皆さんは宝くじを買ったことがあるでしょうか?
総務省とみずほ銀行が主体となって、駅やモールなでの売っているあの「宝くじ」です。
特に年末になると、今年の1等の賞金は○億円、当選者は全国で〇〇人、当選して大金持ちになろうの宣伝が多くなります。
TVコナーシャル、電車広告、街の中広告でガンガンやるのです。
これはまさに「宝くじ買え」という悪魔のささやきです。
以前タクシーに乗った時、運転手さんがうれしそうに、年末ジャンボを3万円分買ったと話しくれました。この運転手さんは決して期待していないとも言っていましたが、100枚も買ったのです。実は期待していること、簡単に分かります。
また、かなり古い話ですが、1988年に当時の竹下首相が自治体に1億円をバラマキ、自由に使わせたことがありました。その時、長野県平谷村が1億円分の宝くじを買ったという話がありました(真偽は定かでない)。
しかし、当選確率を冷静に計算すると話はそれほど甘くはないことが分かります。
宝くじのテラ銭
宝くじのテラ銭(控除率、購入者取り分)は何%かご存知でしょうか?
テラ銭はなんと平均53%だそうです。
この53%は他のギャンブルよりはるかに高いものとなっています。
他のギャンブルは、
競馬 25%
競輪 25%
パチンコ 13%
です。
(ただあし、テラ銭が安い=お客が勝てる、儲かるは別です)
なぜ宝くじだけこんなに高いのかは、、、大人の事情を感じます。
このテラ銭は当せん金付き証券法という法律で規定されているので公認です。
宝くじのホームページでは収益の39.6%は公共事業に使われているとのことですが、
公共事業の中身が問題です。
このあたりは(その3)で、ブログに書きたいと思います。
競馬、競輪、パチンコは大きな施設が必要です。
しかし、宝くじは街角に小さな販売所があり、おばちゃんが店番をしているだけです。これだけでも、いかに割のいい、儲かる商売かと想像できます。
1ユニットとは
宝くじはユニットという単位であたりが出ます。
ジャンボ宝くじなどでは、1ユニットは1000万枚です。
ですので、1000万枚で1枚、1等が出ます。
よく、1等9本などと宣伝していますが、9ユニット、つまり9000万枚の宝くじが販売されて、1等9本になります。
よって、何本1等ああろうが、その確率は1/1000万です。
では、この1000万という数字はどのくらいの大きさでしょうか。なかなか実感がわかないので例を作って見ました。
(1)東京都の人口
東京都の人口は約927万人です。
東京都の人が1人1枚買った場合、東京都から当選が出るのは平均1人だけです。
(2)米粒
米は1粒約0.023gです。
10kg袋で434、800粒入っていることになります。
ですので1000万分粒はになるのは23袋必要です。
23袋に1個当たりの米粒が入っていて、それを目をつぶって選ぶということになります。
(3)スロットマシン
3秒に1回まわるスロットマシンではどうなるでしょうか。
1年は約3100万秒です。
ですから、1000万回回るためには1年かかります。
このスロットマシンを24時間回し続けた場合では、1等が出るのは平均1年で1回です。
(4)落し物探し
落し物をしたとします。
これを道を歩いて探すとします。
1歩を0.8mとすると1000万歩歩くためには、
1000万歩×0.8m/歩=8000km です。
北海道宗谷岬から鹿児島県佐多岬まで道路距離にして約3000kmですから、8000kmは1.5往復となります。
平均1.5往復して1等が1回見つかる計算になります。
1000万とは何と大きい数字なのです。
この数字分の1に自分のお金をかけてチャレンジする、が宝くじを買うという行為です。
次回は、実際の期待値、いくら平均で戻ってくるか、を10月1日から発売されているハロウィーンジャンボ宝くじで計算します。
「悪魔のささやき」は何かを知って、もっと豊かで実りのある人生を送りましょう。
「道は開ける」は「天使の知恵」がいっぱい詰まっている良書です。
私は、紙書籍、Kindle、オーディオブックを持っています。
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