こんにちは。
アラかん亭です。
今日は悪魔のささやきの宝くじ編(その4)です。
先日、仕事で東京の新橋へ出張しました。ちょうどこのブログでも書いた、「ハロウィンジャンボ宝くじ」の発売が始まっており、新橋駅前の宝くじ売り場でも、何人かの方が買っていました。
今回は(その3)までで書けなかったことを、ちょっと追加で書かせてもらいます。
天下り機関への投げ銭
前回の(その3)にも書きましたが、宝くじの期待値は比較的率のいいジャンボ宝くじでも、1枚300円のうち144円です。残りの156円は宝くじの収益金です。
この収益金のうち一番大きいのが、売り上げ比39.6%の公共事業費等です(上記売り絵上げの内訳グラフを参照してください)。
公共事業等といえば、聞こえはいいのですが、天下り受け入れ機関への支援金、投げ銭となります。
つまり、ジャンボ宝くじ1枚で39.6%の118円、10枚で10倍の1188円の投げ銭です。
高率、高額です。天下り受け入れ機関を応援するぞという方は構わないと思いますが、そうでない方は控えること、つまり宝くじを買わないことをお薦めします。
(天下り受け入れ機関は前回(その3)をご参照ください)
売りさばき手数料
この収益金のうち、2番目に大きいのは、12.3%で1038億円の印刷経費、売りさばき手数料です。
これは、ジャンボ宝くじ1枚で37円、10枚で370円の投げ銭、寄付です。
これは、現場で宝くじを印刷したり、売ったりする業者の手数料です。
天下り受け入れ機関がうまく回転するため、その手足にあたる業者への投げ銭ですね。
でも、公共事業費よりは末端の業者が儲かるのですからちょっとましかもしれません。
売りさばき手数料については、ちょっと古いですが、平成22年の総務省の資料がありました。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000076209.pdf
冒頭の新橋駅前の宝くじ売り場の賃料や人件費などもここから賄われています。
賞金と本数をグラフにしてみる
ちょっと話題を変えます。
皆さんは下のようなグラフを見てどう思いますか?
これは、現在販売されている、ハロウィンジャンボ宝くじの当たりとハズレ券の賞金と枚数です。
グラフは1ユニット(1000万枚)分です。
一番左が1等で、右に行くにつれ末当(7等)です。一番右の赤はハズレです。
まずは当たり賞金とハズレの合計グラフを見てください。1ユニット中、1等は1本で3億円になります。7等も合計3億円です。そしてハズレ総額(売り上げ)は約16億円となります。当然、ハズレ総額は収益になります。
棒の高さの差にあぜんとなります。販売元は1等や前後賞をエサに、圧倒的多数、多額のハズレ券をあなたに買わせています。
次のグラフはくじの本数で表わしたグラフになります。全体で1000万本のうち900万本がハズレです。当然、わずか1本の1等や2本の前後賞の棒は限りなくゼロなので棒になりません。5等まで棒になっていません。
このグラフは皆さんの実感とぴったりではないでしょうか、宝くじは当たらない、当たっても6等か7等である理由がよく分かります。
悪魔はあなたへささやきます。「宝くじ」を買えと。億万長者になれと。
さらに、追い討ちをかけて「夢を買う」「宝くじファン」など、オブラートに包まれた言葉も駆使して、悪魔は巧みにあなたを宝くじを買うように仕向けているのです。
それでもあなたは宝くじを買いますか。
「悪魔のささやき」を知って、もっと豊で実りのある人生を送りましょう。
「道は開ける」は「天使の知恵」がいっぱい詰まっている良書です。
私は、紙書籍、Kindle、オーディオブックを持っています。
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